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YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO と Fukuoka Perl Workshop #27 の登壇報告

by LINE Engineer on 2016.12.19


どうもこんにちわ! LINE LIVEを開発している@Yappoです。この記事はLINE Advent Calendar2016の13記事目です。

はじめに

今回は他の記事とは毛色を変えて Perl 成分濃いめでお届けします。 今更 Perl かと思われるかと思いますが、弊社でも幾つかのサービスを Perl で構築しており現在もサービス提供を行っています。

また、ご存知の方は少ないかと思いますが、日本のエンジニア界隈で一大ブーム巻き起こしている Engineer’s Advent Calendar ですが、もともとは2008年に日本の Perl コミュニティで開催された事が発端なんですよね。 今回の記事を読む事で、この Engineer’s Advent Calendar が Perl コミュニティから産まれた理由、そのエンジニア文化の背景などの一端に触れて頂けたら幸いです。

登壇の背景

基本的に筆者は LINE LIVE の開発をしていますが、過去の案件で社内向けの LINE BOT API Client を書いていた縁もあってMessaging API の Perl SDKの開発を担当しました。 この SDK は9/29の LINE DEVELOPER DAY 2016 で公開され、その時ちょうど良いタイミングで YAPC::Hokkaido でのトーク募集や Fukuoka.PM での登壇のお誘いを頂いたので、 Messaging API や付随するサービスを Perl から使う方法についてのトークを行うこととしました。

YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO

まず最初に YAPC の解説をしますと、 YAPC とは Yet Another Perl Conference の略称です。当時、参加費用が少々高額な The Perl Conference というイベントが開催されておりましたが、有志が「もう少しリーズナブルで気軽に参加できる Conference を作ろう!」という主旨で新しい YAPC というイベントを立ち上げました。(なお国外では2016年からは The Perl Conference と名前を変えています) 日本では Shibuya Perl Mongers 有志の運営により2006年に最初の YAPC が開催され、現在では 一般社団法人 Japan Perl Association(以下JPAと記す) 主催で毎年開催されている Perl の Conference となっています。

今回は12月10日に、日本の YAPC では初の関東以外の開催地となる札幌にて YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO が開催されました。 筆者の応募したトークも無事に採用していただいたため「LINE BOT on the Perl」というタイトルで発表してきました。

発表した内容は主に以下の3点になります。

  • Messagiong API の概要
  • LINE Notify の利用方法
  • Perl SDK の説明

資料中に記載された言語は Perl ですが、 LINE Notify の OAuth2 Provider を実装する為の資料としては公式ドキュメントを除いては、他の言語利用者の方でも、こちらの資料が実装面の参考になると思います。 その他 Perl SDK の説明に関しても「Messaging API では何が実現できるのか?」「実装するために必要な情報は何か?」といったLINE API Referenceをパッと見ただけでは掴みづらい内容なども網羅して有りますので、他の言語で Messaging API をご利用になろうとしている方にも役立てる構成で作ってあります。

また、今回は弊社からは筆者以外にも @tokuhirom が「Perl6 と Web 開発と」というタイトルで登壇いたしました。

Perl6 で Web 開発をするために必要なこと、 Perl6 で Messaging API を利用した BOT を開発する話などを発表しており、こちらも好評なようでした。

その他

開催当日には、なんと札幌で29年ぶりとなる記録的な大雪に見舞われてしまいました。

さっぽろテレビ塔からの景色

不幸にも前日から札幌入りをする参加者の飛行機の多くが大幅な遅延や欠航となってしまい、開催前から冬の北海道の大変さを体験するという事になっておりました。 不幸とは続く物で、開催翌日の天候も悪く、10時間も空港に滞在する事になった参加者や、欠航になってしまい結果的に予定外の陸路で帰る事になった参加者も多く居ました。(往復の飛行機が両方とも欠航となったため、意図せず陸路で往復する事になった参加者も居ました)

ただ、こういったトラブルの中でも参加者の皆さんは SNS/Chat などを駆使して、航空便の運行状況や代替交通手段の共有などをしたり、帰宅を諦めた者が居れば皆で集まり食事に行ったり、宿泊情報の提供などを随時行っているようでした。 こういった自然発生的な助け合いのコミュニケーションが SNS/Chat などを介して即座に発生するのが、このエンジニアコミュニティらしくもあり、このような空気感だからこそ様々な OSS 製品が活発的に開発出来るものなんだなと思いました。
(他人事な文章になってしまうのには理由があって、私は最初から陸路で往復する予定だったため、殆ど影響を受けなかったんですよね。。。)

Fukuoka Perl Workshop #27

そして、ご報告が遅れてしまいましたが。 10月29日には Fukuoka Perl Workshop #27 にて「LINE Messaging API With Perl」というタイトルで発表してきました。 Fukuoka Perl Workshop とは Fukuoka Perl Mongers 主催による Workshop です。(ちなみに、先の YAPC::Hokkaido では Hokkaido Perl Mongers が主体となって運営しておりました) この登壇では、JPA様による講師派遣支援プログラムによって渡航費を支援していただきました。貴重な機会を提供して頂き、ありがとうございました。

こちらの資料は、多少の変更を加え YAPC でも発表したため内容的な差分は僅かなものになりますが、参考として公開しておきます。

Fukuoka Perl Workshop #27

福岡では、会場が LINE Fukuoka オフィスだったこともあり、参加者の皆様へは LINE Beacon 一式のセットをお配りしました。こちらの Workshop では YAPC と比べて時間に余裕があったため、それぞれの項目を丁寧に解説をし、 Beacon の動作などのデモンストレーションもじっくり行いました。そういった事の後でのサプライズ的な配布だったので、参加者の皆様にとても喜んで頂けました。

LINE 社員の外部勉強会の登壇について

弊社では、社員の外部勉強会での登壇をサポートする制度が整備されつつあり、今回の2つの登壇も制度を活用して各種チェックをしていただきました。 また「せっかくなので、登壇時に Beacon を配布して、実際に動かせる環境を皆さんに提供したい」という相談をした所、快く配布用のビーコンを確保してもらう事ができ、現地への配送手配をしていただいたので発表内容のブラッシュアップに集中することが出来ました。とてもありがたいです。

また、機会さえあれば積極的に LINE 社のエンジニアを外部勉強会に登壇させて頂きたいと思っていますので、ご連絡いただければと思います。

おわりに

今回参加した YAPC は、来年には Kansai Perl Mongers の運営による YAPC::Kansai 2017 OSAKA が開催され、その後は Fukuoka Perl Mongers 運営の YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA(現在は公式サイトは未公開とのこと)が開催されるそうです。なんと福岡の会場は LINE Fukuoka オフィス を提供して開催予定との事です。 私も両方のイベントは参加するつもりでして、運良く登壇が可能となったら、また何かしらの発表をしたいと考えております。

そして、今回のトークとなった題材である Messaging API を利用したLINE BOT AWARDSのエントリーを開始しています。優勝賞金は1,000万円となっております。 もちろん Perl SDK を使って開発された BOT も応募できますので、この機会に是非是非チャレンジしてください!

明日は久保さんによる「Sparkと機械学習と時々MPI」です。お楽しみに!!